文學少女
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13:名無しNIPPER[saga]
2018/08/11(土) 15:18:23.54 ID:0pc/1CL/O
しかし、意外にもその結果はすぐに知ることになる。

週末を挟んだ月曜日、彼から読書中の私に話しかけに来たからだ。

これにはクラス中の人間がひどく驚いていた。それもそうだろう、誰かが私に話しかけることなんて、よっぽどのことがなければ今までなかったのだ。

「斜陽、中々重たい話だねぇ、でも嫌いじゃなかった。最後の直治の遺書は胸に残ったよ」

「本当に読んだの?」

「読んだ読んだ。バンドの練習でなかなか時間がとれなかったけど、週末に一気に」

「バンド? あなたが?」

「うん、バンド。……そうか、あなたって、自己紹介してなかったよね。俺、石川」

よろしく、と言って石川くんは満面の作り笑顔を見せて来た。それが何だかおかしくて、私はプッと吹き出す。


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