19:名無しNIPPER[saga]
2018/07/23(月) 16:49:43.60 ID:erVlFG5rO
──そうだ、いつだったか……この人は一体どんな顔をして私のおしりに触れているんだろうって、不思議に思ったことがある──
そしてある時、私は実際にそれを確かめたんだ。
首を思いっきりひねって、エリカさんの顔を振り返って……
そうして……私は見た。私のおしりを見つめる、そのエリカさんの表情を──
エリカ『──………ふむ……』
エリカさんの瞳は──そうまるで作戦図面に食い入っているような、とっても真剣なまなざしをしていて──
──その目つきの鋭さに、私は、ドキッとした。
あるいはもし、その時にエリカさんが、気恥ずかしそうな、あるいは気持ち悪そうな、そんな顔をしていたなら──きっと私はもう二度と、エリカさんに薬の塗付をお願いしなかったと思う。
でも、エリカさんの瞳はとてもまっすぐで──いかにすれば効果的に薬を塗布できるか、それのみをまっすぐに見据えていて──
食い入るようなその視線と、すらりと伸ばされた右腕──それはなんだかまるで、プロの棋士さんみたいで──
この人にこれからも薬を塗ってもらいたいなって、私は心から思った──
みほ(————……。エリカさんは今も、そんな瞳をしてくれているのかな……)
ぴた、ぴた、
みほ(エリカさん、私、大洗になんか……行きたくない──────)
みほ(一人でなんか……行きたくないです……)
みほ(だけどもう……何もかも、遅いよね……)
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