18:名無しNIPPER[saga]
2018/07/23(月) 16:49:13.41 ID:erVlFG5rO
みほ(エリカさんの指先は、やっぱり優しい)
みほ(私のために、たくさん思考錯誤してくれたんだ。どうすれば痛くないかどうすれば薬を塗りやすいか)
ぺと、ぺと……
みほ(エリカさんの五本の指さきは、エリカさんに似てとっても働き者)
みほ(親指と小指は鉗子の役目、患部がみえるようにしっかりとおしりを開いてくれて——)
みほ(それから人差し指と薬指とは、核心部がよく見えるように、細やかに皮膚を押し伸ばしする)
みほ(そうして目標がしっかりとセンターにとらえたら──中指が、十分な量のボラギノールを適切にぬりつける……)
みほ(左手だって休んでない。左手の親指で、ボコ穴の少し下の部分を、つぼを圧迫するみたいに、くっ、くっ、と繰り返し押してくれる)
みほ(そうすると、神経が刺激されて、血の巡りもよくなって、お薬がよりよく効くって……)
みほ(本当に、全部エリカさんのおかげなんだ。私が今まで頑張ってこれたのは……)
エリカ「……。」
くっ、くっ、くっ、……ぬり……
みほ(エリカさんは一体何を思っているんろって、さっきまであんなに不安だったのに)
みほ(こうしていると、なんだかそんなことも、どうでもよくなってくる。そんなんじゃ、いけないのに)
みほ(心地よくて、ちょっぴり眠くなってきちゃう)
みほ「──……。」
──エリカさんに薬を塗ってもらっている時──私はいつも、おしりの眼でエリカさんの瞳を見つめてる──
──だから、エリカさんがどんな顔でいるのかを、よく分かってた──
──だけど、今は、エリカさんの表情が、わからない──
──エリカさんは今何を考えているの? 貴方は今、どんな瞳をしていますか?──
みほ(……。)
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