38: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/23(月) 08:02:50.98 ID:+QmI8LWq0
「鍵が、かかってます」
努めて冷静に、まゆは自分に言い聞かせるように、そう返した。
プロデューサーはまゆの顔色をのぞきこんだ後、表情を作った。
『笑顔』。写真とまったくおんなじ。
「あぁ、そうだったな」
プロデューサーはゆっくりと、まゆに見せつけるように鍵を取り出した。
まゆは顔を逸らしそうになった。
鍵の形状が、変わっている。
このひとがこわい。
まゆは初めて、今までとは異なる動悸を覚えた。
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