36: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/23(月) 08:00:35.76 ID:+QmI8LWq0
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蝉が低く唸り声を上げる夏の日。
まゆはプロデューサーにこう言われた。
「まゆ、うちに遊びに来ないか」
まゆは喜ぶより前に、すこし不思議に思った。
あのプロデューサーさんが、自分の家にアイドルをまねくようなことを?
まゆはプロデューサーの顔を見つめた。
まばたきもせず。視線と視線が熱く凍りついて、離れなくなる。
目と目が合う。瞬間好きだと気づいた。毎日の些細な瞬間、何度でも気づく。
まゆは、このひとを愛しましょう。
思考が、疑問が溶けていく。
「はい」
きっと、いままでの努力が………実を結んで……。
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