32: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/23(月) 07:57:52.41 ID:+QmI8LWq0
まゆは表面上はにこにことしながら、内心は焦っていた。
この番組をプロデューサーさんが見たら、まゆにがっかりするかも。
まゆはスカートを、周りから見えないようにぎゅうと摘んだ。
すると突然、裕子がまゆに話を振った。
まるで、心を読んだかのように。
裕子に手を差し伸べられたことを、まゆは正直に感謝した。
だが、一縷の警戒心も抱いた。
まゆは収録が終わったあと、楽屋で裕子に近づいた。
「裕子ちゃんは」
プロデューサーさんの心を読めるんですか。
プロデューサーさんのことが、好きなんですか。
そう言おうとしたが、言い終わる前に裕子が答えた。
「読めません。そんなことありません」
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