佐久間まゆ「ネヴァーマインド」
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14: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/23(月) 07:42:49.21 ID:+QmI8LWq0
・・

レッスンルームで、19歳のトレーナーは自分より3歳ほど下の、アイドルを見ていた。
お互いに新人。はじめは親近感が湧いた。

以下略 AAS



15: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/23(月) 07:46:12.52 ID:+QmI8LWq0
スカウト組としては非常に珍しいタイプ。
通常、スカウト組にはよく言えば精神的余裕、悪く言えば甘さがある。

“自分はプロダクションからお願いされてアイドルになっている”。
その自負は多かれ少なかれ、少女達の向上心を鈍らせる。
以下略 AAS



16: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/23(月) 07:46:53.95 ID:+QmI8LWq0
恋、かぁ。

トレーナーは嘆息した。
彼は、様々な女性達から思いを寄せられている。あるひとりを除いたアイドル、事務員、役員……トレーナー達からも。
彼自身はそれに驕ることはない。むしろ、自分に向けられる好意を巧妙に利用している。
以下略 AAS



17: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/23(月) 07:47:59.58 ID:+QmI8LWq0

「どうです、かぁ?」

まゆは一旦ステップを止めて、トレーナーに尋ねた。
肩で息をして、汗がおでこから目元、あごから首筋につぅと流れていく。
以下略 AAS



18: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/23(月) 07:48:32.54 ID:+QmI8LWq0

「身体をこわしちゃうと、プロデューサーさんが悲しみますよ」

「プロデューサーさんが……」

以下略 AAS



19: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/23(月) 07:49:17.40 ID:+QmI8LWq0
・・・

モデル時代の貯金もあり、佐久間まゆのデビューは成功を収めた。
甘い容姿と声で男子のファンが付き、女子のファンは過去の雑誌購買層から。

以下略 AAS



20: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/23(月) 07:49:48.52 ID:+QmI8LWq0
・・・・

もっと知らなくちゃ。

まゆは、プロデューサーが住む家の前に来ていた。
以下略 AAS



21: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/23(月) 07:50:33.85 ID:+QmI8LWq0

家に入る前に、ある程度の間取りはつかんでいる。
一階玄関に上がって、正面のドア。リビング。正解。
まゆは慌てて、ニット帽と使い捨てのビニール手袋を身につけた。

以下略 AAS



22: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/23(月) 07:51:10.62 ID:+QmI8LWq0
まゆはため息をついて、冷蔵庫から離れた。
嗜好がまったくつかめない。
せいぜい分かったのは、プロデューサーが自己管理を徹底していること。
もしかすると、他人から弁当やお菓子の類は受け取らないかもしれない。

以下略 AAS



23: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/07/23(月) 07:51:45.00 ID:+QmI8LWq0
二階。扉は4つ。
そのうちの1つは、隣の扉と階段との間隔から2つ目のトイレ。
まゆは3つのうち、もっとも空間が広いであろう部屋に入った。

まず目に入ったのは、書棚。書棚が壁の代わりのように配置されている。
以下略 AAS



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