みほ「エリカさんがお姉ちゃんのお尻に吸い付いたまま離れないんです」
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2018/07/17(火) 16:49:16.69 ID:KSpzQzDz0
大洗学園艦 女子寮 みほの部屋
みほ「というわけで、皆さん協力をお願いします。パンツァー・フォー!」
優花里「待ってください西住殿。ドアを開けた瞬間、いきなりやべぇ情報で顔面殴りつけられた我々の身にもなってください」
みほ「状況は見ての通りです」
まほ「みほ、彼女たちが例の援軍か」
エリカ「……」
沙織「下半身裸のみぽりんのお姉さんのお尻に、あの逸見って人がくっついてる……」
華「どうやら口の吸引力だけで吸い付いているようですね……まるで尻尾みたいです」
優花里「ひぃっ! 逸見殿が、物凄い鋭い目つきでこっちを睨んでますぅ!」
華「"邪魔をするな、食い殺すぞ"という感じの視線ですね……心地いい殺気です」
沙織「っていうか何でみぽりんのお姉さんは下半身丸出しであんな堂々としてるの……?」
みほ「どうやっても離れなくて……皆の力を借りたいの」
麻子「そもそも私たちは西住さんに"お泊りパーティしましょう!"ということで呼び出されたんだが」
みほ「だって本当のこといったら誰も来てくれないでしょう?」
麻子「おい、こいつ悪びれもしないぞ」
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2018/07/17(火) 16:50:04.35 ID:KSpzQzDz0
沙織「とりあえず、詳しい話を聞かせてよみぽりん。来ちゃった以上、手伝えることは手伝うからさ」
麻子「そもそも黒森峰の二人がなんでここに? まあ休日だし、ヘリを使えば来れるだろうが……」
みほ「お姉ちゃんがドイツ留学するまでの間に、私とエリカさんを仲直りさせたいって……」
以下略
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2018/07/17(火) 16:51:22.60 ID:KSpzQzDz0
沙織「でも、なんでお尻なんかに吸い付いたんだろ……」
優花里「愛情表現では? 私も西住殿にいつかかましてやろうと心の底に秘めてますから」
みほ「一生心の底に鎮めておいてくださいね、優花里さん」
以下略
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2018/07/17(火) 16:53:57.92 ID:KSpzQzDz0
優花里「パワーで思ったのですが、そもそも西住殿の力を持ってすれば引きはがすことくらい簡単では?」
沙織「みぽりん、誤射された砲弾を片手で弾き飛ばしてたもんねー……」
まほ「西住流はフィジカルにも重きを置いているからな。鍛錬も小さいころから始めるし」
以下略
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2018/07/17(火) 16:55:16.48 ID:KSpzQzDz0
優花里「仕方ありません。西住殿の為とあれば、不肖秋山優花里、一肌脱ぎましょう。西住殿、これを」
みほ「粉の入った、瓶……?」
優花里「睡眠薬です。後遺症が残らない割には強力で、効いてる内は何をしても目が覚めないと」
以下略
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2018/07/17(火) 16:55:47.61 ID:KSpzQzDz0
優花里「仕方ありません。西住殿の為とあれば、不肖秋山優花里、一肌脱ぎましょう。西住殿、これを」
みほ「粉の入った、瓶……?」
優花里「睡眠薬です。後遺症が残らない割には強力で、効いてる内は何をしても目が覚めないと」
以下略
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2018/07/17(火) 16:56:34.89 ID:KSpzQzDz0
ぎゃあ二重投降。見なかったことに
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2018/07/17(火) 16:57:40.36 ID:KSpzQzDz0
優花里「」
みほ「さて、優花里さんは眠ってしまいましたが」
沙織「いや、みぽりんが無理やり鼻から紅茶を流し込んだんじゃ……」
以下略
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2018/07/17(火) 16:58:08.16 ID:KSpzQzDz0
まほ「いや、まだだ。エリカのガッツを甘く見て貰っては困る」
エリカ「……」ズズ.......
みほ「そんな!? 確かに睡眠薬を吸った筈なのに!」
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2018/07/17(火) 16:58:48.99 ID:KSpzQzDz0
麻子「まあ、いい加減私も帰って寝たいからな。ここは本気を出すか」
沙織「おお、珍しく麻子がやる気だ」
華「深夜のテンションという感じも致しますが……一体何を……」
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2018/07/17(火) 16:59:43.00 ID:KSpzQzDz0
麻子「勘違いしているようだが、秋山さんとは違って、私は別にこれを西住さんに飲ませようと思って持ってたわけじゃないぞ」
みほ「ほ、本当ですか……?」
沙織「じゃあどうして?」
以下略
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2018/07/17(火) 17:00:32.33 ID:KSpzQzDz0
みほ「ありがたく使わせてもらうね……それではこれより、作戦第二段階」
みほ「ぽっくり作戦を実行に移します。まずお姉ちゃんのお尻にまんべんなく青酸カリを塗布」
以下略
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2018/07/17(火) 17:01:01.79 ID:KSpzQzDz0
エリカ「……」ズズ...
華「青酸カリと謎の眠剤の混合物を吸ってものともせず……!」
以下略
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2018/07/17(火) 17:01:28.25 ID:KSpzQzDz0
華「思うに、ここまでの作戦が失敗したのは、私達の想いがエリカさんより弱かったのではないかと」
みほ「想い……」
華「薬剤など所詮は化学物質。人の想いが籠っていない物体に、熱い想いで動く人間は止められません」
以下略
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2018/07/17(火) 17:01:55.13 ID:KSpzQzDz0
みほ「十四年式かぁ。弾倉交換が大変なんだよね」ガシャコンッ
沙織「みぽりんが手慣れた様子でてっぽーを弄繰り回してる……」
麻子「どうせ西住流では古今東西の武器の取り扱いも教えてるんだろう」
以下略
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2018/07/17(火) 17:02:31.07 ID:KSpzQzDz0
まほ「まあ、当然の如くエリカには通用しないわけだが」
エリカ「……」ズズ...
華「そんな……五十鈴家の歴史を以てしても……」
以下略
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2018/07/17(火) 17:03:16.12 ID:KSpzQzDz0
麻子「それより次は沙織が作戦を考える番だぞ」
沙織「えぇ〜私ぃ〜?」
みほ「お願いします。もう沙織さんだけが頼りなんです」
以下略
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2018/07/17(火) 17:03:44.84 ID:KSpzQzDz0
沙織「く、くすぐってみる、とか……あ、あははは」
まほ「……」
みほ「……」
以下略
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2018/07/17(火) 17:04:18.59 ID:KSpzQzDz0
沙織「じゃ、じゃあ行くよ……こちょこちょこちょ……」
エリカ「……」ズズ...
沙織「こちょこちょ……」
以下略
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2018/07/17(火) 17:04:54.34 ID:KSpzQzDz0
まほ「ようやく下が履けた……さて、エリカ。答えて貰おうか。何故、私の尻を舐った?」
エリカ「……隊長、戦車道受講者は、みんな頭がおかしいと思いませんか?」
麻子「凄い。核心を突いたぞ」
以下略
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2018/07/17(火) 17:05:46.92 ID:KSpzQzDz0
エリカ「……でも、そんな考えは誤りだったことに気づきました。気づかせて、貰ったんです――その子に」
沙織「……ん? え、私?」
エリカ「ええ。戦車道を進みながらも、人としての輝きを失わない、貴女の心……とても尊いものだと思うわ」
以下略
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