280: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/20(金) 23:47:38.88 ID:LvNYVq+e0
そして、2023年5月1日。日曜日。
大洗のバーに入ると、カウンターに一人、アンチョビが座っていた。
「おー、戸庭」
281: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/20(金) 23:48:37.45 ID:LvNYVq+e0
「そういえば、ミカさんはもう帰ってきたの」
「いや、まだなんだよなあ。出て行ってから1年以上経つというのに、まったく。あいつのことだから生きてはいると思うが、心配になるから連絡くらい欲しいものだ」
そう言ってアンチョビはグラスの残りを飲み干し「もう一杯くれえ」とマスターへグラスを差し出す。
282: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/20(金) 23:49:43.27 ID:LvNYVq+e0
「それにしても戸庭、なんにもイベントごとがないのに大洗に来るなんて珍しいじゃないか」
「いやあ、ゴールデンウイークだしね。久しぶりに昔話とか、色々な話がしたかったし」
「昔話〜? そもそも、私が戸庭と会ったのだってそれほど昔の話じゃないだろう?」
283: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/20(金) 23:50:25.54 ID:LvNYVq+e0
「……アンチョビさんは、変わらないなあ」
「戸庭もな」
「そうそう簡単に人間は変わらないってことかなあ」
284: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/20(金) 23:53:43.05 ID:LvNYVq+e0
まぁ、口に出してみるくらい良いか。
「アンチョビさん」
「なんだ?」
285: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/20(金) 23:55:08.19 ID:LvNYVq+e0
ふいに、ぽろろん、と、どこからともなくカンテラの音が聞こえた。
「ん、んん?」
姿が見えずともわかる。
286: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/20(金) 23:55:43.69 ID:LvNYVq+e0
おわり。
287: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/20(金) 23:56:46.77 ID:LvNYVq+e0
読んでくれた方、ありがとうございました。
長くてごめんなさい。
なんとか、今日中に終われました。
288: ◆JeBzCbkT3k[sage saga]
2018/07/20(金) 23:58:13.55 ID:LvNYVq+e0
HTML化依頼出してきます。
289:名無しNIPPER[sage]
2018/07/20(金) 23:59:11.77 ID:+QCmCWX+O
面白かった、乙!
290:名無しNIPPER[sage]
2018/07/21(土) 02:50:49.53 ID:81Q89+YDO
最終章のダイマ乙
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