242: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/20(金) 22:40:56.51 ID:LvNYVq+e0
雰囲気をしんと変え、アンチョビは再び口を開く。
『私は、この世界の人間ではない』
『おそらくはガルパンの世界からやってきたんだと思うんだが、本当のところはよくわからない』
『確かに私の頭の中には、アンツィオや大洗や、黒森峰や継続の、他にもたくさん』
『そう、あいつらの、顔が、声が、記憶として残っているのに』
『なのに、この世界でのガルパンは創作物だ。創られたものなんだ』
ぐさりと、アンチョビの言葉が心臓に刺さる。
『まぁ、もう吹っ切れたけどな!』
『でも最初は辛かったぞ。ここで言うのも、その、なんだが、夜に泣いたりもした』
『……いやいや、でも良いんだっ! そうじゃない』
『私が言いたいのはそうじゃなくてだな、伝えたいことが、あったんだ』
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