241: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/20(金) 22:38:31.05 ID:LvNYVq+e0
『あー、あー、あー、あー、マイクの調子は良いな!』
『やあ、みんな、こんにちは! 楽しんでるか!?』
『アンツィオ高校で戦車道の隊長を務めていた、私の名はアンチョビだ!』
大きな歓声が上がる。
この中で、彼女が隊長であることが過去形で語られているのに気付いているのは少数だろう。
『実はこっちの大洗に来たのはこれで二度目でな。大洗について語れることはあまり多くないんだが、いやあ、良い町だな!』
『さっきまで屋台で食べ歩いていたんだが、魚は美味いし、町の人は陽気でやさしい!』
そうしてアンチョビは大洗の魅力を存分に語り出す。
語ることは多くないなんて嘘っぱちである。
与えられた時間の半分以上を過ぎたところでカンペを見て「おお、もうそんなに経ってるのか」と気付く。
『じゃあ、ここからは、私の話をさせてもらう』
『あんまり興味ないって人は屋台であんこう鍋食べててくれ! 美味しいぞ!』
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