196: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/18(水) 23:25:37.50 ID:/cdPx5HI0
「……来年の話をすると鬼が笑うって言うだろ?」
「笑いたいやつは笑わせときましょうよ」
「その返し、何かの台詞か? まぁでも、とにかく、今日はもう良いじゃないか。もう少し――そうだな、明日にしておこう」
そこまで言うのなら、と俺は話題をそれきりにする。
華やかな歌番組を眺めてセセリをつついていると、新政の四合瓶が残り半ば。
今年の酒は今年のうちに、とさらにコップへ酒を注ぎ続け、四合瓶が空になったのは、テレビが寺の中継画面に入った辺りだった。
やがて煩悩落としの鐘の音が響き、2017年が終わる。
アンチョビと顔を合わせ「あけましておめでとう」と挨拶。
そして彼女は静かに、言葉を続けた。
「元の世界へ帰るのは、諦めようと思うんだ」
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