147: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 23:37:33.28 ID:MeNYOwih0
「よおし!」
アンチョビが自らの膝を叩く。
「じゃあこうしよう、監督と会うのを延期する」
「え、忙しい人ですよ。そんな簡単に予定ずらしてくれるかな」
「前にも言っただろう。やってみなきゃ、わからない」
にいっとアンチョビが笑う。
俺はその言葉を否定することはできなかった。
「それじゃ、一度家に帰るぞ。着替えとか日用品を持ってこなきゃだからな。他に何か持ってきてほしいものはあるか?」
「タブレット端末さえあれば良いよ。あ、着替えってもしかして俺の寝室入る? だったら新品でも良いんだけどなあ」
寝室には脱ぎ散らかした衣類や同人誌が転がっている。
あまりアンチョビの目に触れさせたくない。
「今朝も入ったぞ」
アンチョビは僅かに顔を赤らめてぶっきらぼうに言った。
あぁ、そういえばそうだった。今更な話か。
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