146: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 23:35:53.67 ID:MeNYOwih0
ずがーん、と脳みそに隕石が落ちる。
そういうのずるくないですか。
体が硬直し、俺に染み付いたヘタレ根性では、何も言えなくなる。
「戸庭。私は、一人で行ってくる」
しかし、嫌だ嫌だという話なら、俺にだって嫌なことはある。
「で、でも」
声が震えるのにも構わず、言葉を続ける。
「俺は、俺のせいで、アンチョビさんが、向こうの世界に帰れなくなるのが、いやです」
俺が言うと、アンチョビは瞼を強く閉じて天井を見上げる。
そして少し間を置いて「んう〜〜〜〜」と唸った。
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