142: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 23:21:21.13 ID:MeNYOwih0
「戸庭! 救急車! 呼ぶからな!」
そう言うアンチョビに、俺はおかしいと思い「会社に行く」と返した。
そういえば今日は監督とも会うのだ。
病院へ行っているような場合ではない。
視線を僅かに上げると、そこにいるアンチョビが瞳を震わせていて、今にも泣いてしまいそうに見えた。
俺はアンチョビが泣かないよう頑張っているのに意味がわからないと思った。
しかし、じきに脳みそが揺れて、視界が揺れて、ものを考えられるような状況でもなくなった。
気を失う直前、俺は額に柔らかな感触を覚えた。
293Res/190.44 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20