【トトリのアトリエ】トトリ「わたしには甘えていいよ」
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10:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:58:03.61 ID:FHmivZwr0
 いつの間にかミミちゃんの腕はわたしの体を抱いている。女の子らしい細さと力強さを併せ持つこの腕に抱かれると安心するけれど、今日はわたしがミミちゃんを安心させたい。

「ミミちゃん」

 顔が見たくて名前を呼ぶと、こちらを向くミミちゃんとの距離はかなり狭く、その顔は真っ赤に緩んでしまっていた。だから、可愛い、と思った時にはその唇にキスをしていた。

「んっ」

 初めて感じる唇の感触は柔らかく、わたしの唇に吸い付くようだった。ミミちゃんは驚いてわたしを押し返そうとするけれど、彼女を抱く腕に力を込めると、抵抗をやめて体を預けてきた。なんだか自分の行動に思考が追い付かないまま、数秒ほどで唇を離す。ミミちゃんは目を蕩けさせてわたしを見ていた。わたしだけを。

 胸の奥に点いた火のようなものに急かされて、すぐにまた唇を奪う。何度も何度も、啄むようにキスをすると。ミミちゃんもひとつ、触れるだけのひかえめなキスを返してくれた。

「もっと」

 はしたないけれど、ミミちゃんからしてくれたことがあんまり嬉しくて、唇を差し出して誘わずにはいられなかった。


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