43:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/14(土) 18:16:15.98 ID:TXxgAIfuO
神父様は椅子を倒す勢いで立ち上がり、吠えるように言いました。
「どんな事情があったにせよ、あいつが風俗店で働いていたという事実があって、それを顔の見えない何者かに知られてるんだぞ! ……もしも悪意の元に広まってしまったら、どうなると思う?」
それこそ、破門せざるを得なくなるかもしれない。
その言いようは、理解はできても、納得はできず、できるわけがなくて、私はくちびるを強く噛みました。
大丈夫だと、おっしゃっていたではないですか。
「……ここの帳簿は、セイラムに任せていたんだ」
神父様は、まるで懺悔するように言います。
「いまの調子で大丈夫だと、私たちには言っておいて……本当は大丈夫ではなかったのに。大丈夫じゃない分は、自分でなんとかするつもりで」
彼の目元を覆う手から、光るものがこぼれて落ちました。
「ばかものめ……」
私と神父様は、拭い得ぬ悲嘆に暮れました。
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