42:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/14(土) 18:15:19.23 ID:TXxgAIfuO
しかしそうだったとしても、聖職者の副業として相応しいと、大衆に受け容れられるものではありませんでした。
「破門……ということでしょうか」
「違う。破門じゃあない。信徒としての一切の権利を――主に祈る資格さえ剥奪するのが、破門だ。そんな心無いことをしてたまるものか」
あくまでこの修道会から除名するだけだと、神父様は言いました。
――除名する、「だけ」だなんて。その処分がどんなに惨いことか。
「セイラムは……彼女は、この教会のために、そこで働いていたんですよ?」
「わかってる」
「夜もまともに寝ないで……教会の仕事と、並行して」
「わかってる」
「ずっと、ここで過ごしてたから……あのひとは、ここが、大好きで、だからっ」
「わかってる」
「でしたら!」
「仕方ないだろうがっ!!」
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