30:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/14(土) 18:06:31.20 ID:TXxgAIfuO
私も倣わなくてはと、そう考えました。
しかし、私が昼の休憩に求人のフリーペーパーをめくっていると、セイラムが有無を言ういとまもなくそれを取り上げたのです。
「貴女が働きに出る必要はないからね?」
彼女にはそう言い含められました。
私の年齢では労働に制限がかかることはわかっていましたが、それでも多少の力にはなれるはずです。
納得がいかず、食い下がると、彼女はぴしゃりと言い切りました。
「二十歳になるまではダメ。まだシスターとして未熟な貴女には修道に専念してもらいたいから」
「で、ですが……」
「ごめん、わかって。未成年の子をよそで働かせて運営を保つなんて格好悪いこと、あたしたちにさせないで。お願い」
私は返答に窮しました。その言い方はせめてもの反駁を、あまりにも無慈悲に封殺していました。
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