1: ◆H4.9pPaHc.[sage saga]
2018/07/14(土) 17:40:09.64 ID:igdmNlYd0
オリジナル設定のもと、ネームドのオリジナルキャラが登場します。
ご注意いただければ幸いです。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/14(土) 17:41:09.86 ID:TXxgAIfuO
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??懺悔を。
??天にまします主よ。
3:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/14(土) 17:42:46.37 ID:TXxgAIfuO
私には姉がいました。
その洗礼名をセイラムといいます。
4:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/14(土) 17:43:27.13 ID:TXxgAIfuO
私はクラリス。
いまだ未熟な身で、きっと誓願を経てもなお、セイラム、貴女のように強く在ることは到底できないのでしょう。
5:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/14(土) 17:44:29.08 ID:TXxgAIfuO
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「こら、セイラム!」
神父様の厳格な声色に、私の名が呼ばれたわけではないのに、私の肩が跳ねました。教会の廊下を先行くセイラムは足を止め、「はい?」と高く抜けたような声を返します。
6:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/14(土) 17:45:22.14 ID:TXxgAIfuO
流れ弾は不意に来るものです。話を振られた焦りに妙な声を出してしまいましたが、私は借り物の修道服をきちんと着込んでいました。
「シスター・セイラム。私は着崩していません」
「うん。だからほら」
7:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/14(土) 17:46:32.29 ID:TXxgAIfuO
軽やかな笑い声を残して、セイラムは駆け出しました。廊下を走るのもまた聖職らしさに欠ける行為で、神父様は眉間のシワに中指を添えてため息をひとつ。
「……セイラムのことは、見習わないように」
私にそう言う彼を見るのは、何度めだったでしょう。私は苦笑だけでこたえました。
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