41:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:36:49.65 ID:eCrKDArS0
二人はそれから時間を忘れて話し込んだ。
学校のこと、友達のこと、家族のこと、そしてアイドルのこと……
年齢も趣味も、過ごしてきた環境も違う二人はそれぞれが相手の話す言葉に自然な関心を抱いた。
気が付けば夕日はとっくに沈み、辺りは真っ暗である。
そうして街灯の明かりがぱちぱちと灯るのを合図に二人はようやく立ち上がり、「また明日」と名残惜しそうに別れた。……
※
さて、ここまで筆者は凛と卯月それぞれの境遇および現在に至るまでの顛末を語ってきた。
果たして二人はお互いの誤解を解き、かくて美しい友情を結ぶに至ったわけであるが、
これが長い長い二人の物語のほんの節目に過ぎないことは賢明な読者諸兄には改めて説明するまでもないだろう。
当然、ここから先も彼女らについて語るべきことは山のようにある。
しかしそれらを逐一事細かに陳述していくにはここはあまりに余白が少なく、また筆者の体力ももたない。
したがって、今後はなるべく卯月と凛が二人きりで楽しんでいるシーンのみを抜粋し、紹介していこうと思う。
多くの読者にとって邪魔であろうこの出しゃばりな筆者も都合しばらく黙ることにする。
ときどきひょっこり顔を覗かせるかもしれないが、それは何卒ご容赦いただきたい。……
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