42:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:37:31.05 ID:eCrKDArS0
○
11月某日、渋谷宅にて。
「――……それでここの設問はね、さっきの公式そのまま使って……凛ちゃん、聞いてますか?」
「へっ? ああ、聞いてるよ、うん」
「私の方ばかりちらちら見てた気がしますけど」
「いや、だってそれは……(見惚れてたなんて言えない)(まつげめっちゃ長い)(しかもなんかすごい良い匂いする)」
「あっ もしかして私の顔に何か付いてます?」
「う、ううん。そういうわけじゃないんだけど……ていうか、数学とか全然、分かんないし」
「分からないから教えてって言い出したの、凛ちゃんじゃない」
「まあ、そうなんだけどさ。先生の説明が難しすぎるのが悪いんだよ」
「そうやってふてくされてると本当に不良さんみたい」クスクス
「だって、ヒドイんだよ? 授業中わたしが分からなくて難しい顔してるのに、先生無視して先に進めちゃうんだもん」
「私だったら、分からない所はあとで先生に聞きに行くけどなぁ」
「それは……確かにそうなんだけど。でもなんか分からないことを聞くのって恥ずかしいし……」
「私に聞くのは恥ずかしくないんですか?」
「え? それは別に……だって先輩だし、友達だから……」
「ふふふ」
「なに」
「なんでもないです、ふふ」
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