33:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:30:26.81 ID:eCrKDArS0
「はあっ? い、いきなり何……べつに、そんなことないよ」
「えへへ……あと、照れ屋さん」
「からかわないでよ」
言いながらそっぽを向くが、表情はまんざらでもない様子である。
というか、卯月の笑顔がまぶしすぎて直視できなかったのである。
(……あれ、今わたしすごい友達っぽい会話してる)
ふいに自覚すると今度は嬉しさのあまり口元がニヤケそうになったが、
シャイな凛は恥ずかしさについつい素っ気無い態度を取ってしまうのであった。
一方、卯月はそんな凛の心境を分かっているのか分かっていないのかひたすらニコニコして凛の横を歩いている。
片や地元の元アイドルにして学校のひそかな人気者、片や学校一の不良として名を馳せ、恐ろしい噂の絶えない影の有名人。
そんな二人が仲良く並んで歩いている風景に周囲の生徒は一時騒然となった。
こうして凛と卯月の謎めいた関係は二日と経たず学校中に知れ渡ることとなったのである。
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