10:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:15:56.23 ID:eCrKDArS0
「……ふうっ こっちの衣装ほとんど終わりました!」
「わ、卯月ちゃん仕事が早いね」
「えへへ、そう? こういう作業って好きだから、つい……他にまだ手伝えることある?」
「んー、大丈夫大丈夫、もうやることないよ」
「え? でもまだ大道具とか全然……」
「いいからいいから。てか卯月ちゃん、最近すごく忙しいんでしょ? ほら、アイドルの……だからこっちは私たちに任せてさ」
「う、うん……でも」
「だいたい、そんな疲れた顔してちゃせっかくのアイドルも台無しじゃん? ね、今日はいいから帰ってゆっくり休みなよ」
事実、卯月は文化祭直後に商店街でのミニライブイベントが控えていたので、特にここ数日は休まる暇がなかったのである。
そんなわけで結局、クラスメイトに諭される形で早めに帰ることになった。
(ふあ……確かにちょっと疲れがたまってるかも……帰ったら今日はゆっくり寝よう)
そうしてふらつく体をなんとか運びながら、
(あ、そういえば図書室に本を返さなきゃ……)
ふと用事を思い出し、図書室までの道を引き返して行った。
「〜〜……!」
「〜〜…………!!」
(? なんの声だろう……?)
卯月は本を返却したあと、グラウンドから玄関へ通じる外廊下に向かっていたところ、どこからか怒鳴り声が聞こえてきた。
不審に思い、声のする方へ行ってみる。
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