16:名無しNIPPER[ saga]
2018/07/18(水) 00:49:01.95 ID:XvfI7PG50
「ならさ。どこまでお金を出してもらったら、死ねる?」
「えっ?」
「君はさ、俺なんかに殺人を依頼しないで、殺したい本人にこう言うんだ。私があなたに何を差し上げたら死んでくれますか、って」
「……何も差し上げたくない相手だから、殺すのではないでしょうか」
「そっか」
「大富豪が現れてあなたの命が欲しいと言ったとして、男さんならなんて答えますか?」
「あの子との時間をくれ。そしたら死んでやる」
「1mほどの距離で指でさされるとは。お金じゃ死なないんですね。どれくらい欲しいですか?」
「一夏」
「あら、意外に短いですね」
「平成最後の夏だから」
男がそう言うと、夕焼け小焼けの音楽が流れ始めた。
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