9:名無しNIPPER[saga]
2018/07/11(水) 22:16:11.46 ID:TUAcnqRm0
「あの…お爺さん大丈夫ですか…?」
そんな時、神崎くんは道で座り込んでいるお爺さんに声を掛けていた。
あぁ…もう神崎くんは優しいんだから…
けどあのお爺さんだけど…よく見ると…嘘…信じられない…
あれってうちのお爺ちゃんじゃないの!?
「あ…ぐ…あが…」
「お爺さん聞こえますか。おうちの場所何処か教えてくれますか!」
「お…う…ち…?」
「そう、おうちです。送っていきますから一緒に行きましょう。」
「う…ち…あ…う…ぅ…」
ダメだ。お爺ちゃんは歯がないせいで呂律も回らないから喋れないし
おまけにボケてるせいで家の住所なんてわかるはずもない。
ていうかお爺ちゃんの世話って家でお母さんがしてくれているはずじゃん。
何でお母さんいないの!信じられない!?
「あ…あの…」
とにかく声を掛けなきゃいけない。
恥ずかしいけどこれで神崎くんと知り合えるならそれもいいかなと思った。
これで二人の間に恋心が芽生えて付き合えたらいいなとか夢を抱いた。
けれどそんな甘い夢は一瞬にして砕かれた。
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