8:名無しNIPPER[saga]
2018/07/11(水) 22:15:19.06 ID:TUAcnqRm0
「さようなら〜」
「じゃあまた明日な。」
授業も終わり下校の時間になった。
私は一人で帰り道を歩いていると彼が、神崎くんがその視線の先にいた。
「それでな駅前に旨いラーメン屋があるんだよ。今度食いに行こうぜ。」
「いいなそれ。けど今は持ち合わせないんだよな。」
「それじゃあ日曜日行こうぜ。それならみんな都合いいしな!」
彼は仲のいい男友達と食事に行く約束をしているみたい。
明るい彼はいつも男子グループのリーダーだ。
私はそんな彼をいつも遠くから見つめている。
クラスでも平凡で地味な私にはこれが精一杯。これ以上の行動は起こせない。
本当ならすぐにでも告白したいけど今のままじゃ玉砕するのは明らかだ。
だから彼に少しでも近づきたくて志望校を同じ学校に決めた。
それで合格したら彼に告白しよう。
そう決心したからこそこれまでの努力を無駄にしたくなかった。
36Res/36.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20