31:名無しNIPPER[saga]
2018/07/11(水) 22:39:53.71 ID:TUAcnqRm0
「なあ……おれ……受験……だから……お参り……」
よく聞き取れなかったけど次郎はここへ受験の合格祈願に訪れたらしい。
そうよね。次郎だって今年は受験生。大変な時期を迎えた。
孫の受験合格祈願のためなら神社にお参りをしなきゃならないわよね。
こうして神社へとお参りしようとした時だ。私の脳裏にある忌まわしい記憶が蘇った。
それは年老いたお爺ちゃんをこの神社に置き去りにした記憶。
あれから私は当時犯した罪を忘れて生きてきた。
何故ならあれは人が犯してはならない禁忌だ。
当時の幼かった私は自分の初恋を成就させることしか考えられなかった。
けれど大人になった今ならわかる。
どんな事情があろうとあんなことやるべきじゃなかった…
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