12:名無しNIPPER[saga]
2018/07/11(水) 22:19:08.97 ID:TUAcnqRm0
「 「あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!???」 」
堪らずその場で怒鳴り声を上げた。もう限界だった。
この三ヶ月間、ずっと堪えてきた。けどもう無理だ。これも全部お爺ちゃんのせいだ!
あの爺が来てから家の中はあいつのおしっこやクソだらけ!
ご飯の時は食べ物をボロボロ壊すわ食べる姿は汚らしいわ本当に嫌だ!
それに他の家族もだ!
お母さんは何故か文句も言わずにお爺ちゃんの世話を淡々とやっているし…
お父さんとお兄ちゃんはこんな家の現状を知ってかこの三ヶ月はいつも夜遅く帰ってくる。
けど私はちがう。受験を控えた私に逃げ場所なんて自分の部屋くらいしかない。
どうしたらいいの?このままじゃ受験には間違いなく不合格だ。
大好きな人と同じ学校にも行けず告白もできないままで終わるの。
嫌だ。冗談じゃない。それだけは絶対に許さない。
でも私が何か言ったところでお母さんたちがすぐにお爺ちゃんを追い出してはくれない。
それならどうしたらいい。どうしたら…
こうして私は心に激しい憎しみを募らせながら十二月に入った。
この時期になるとさすがに外も寒くなりコートや手袋を手放せなくなった。
お爺ちゃんもこの頃は
風邪をこじらせるようになり毎日布団の中で寝たきりが続いていた。
そんな動かなくなったお爺ちゃんを見て
安心したのかお母さんはその頃合を伺って買い物や用事を済ませるようになった。
そして私はこの間にある恐ろしい計画を企てていた。
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