59: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/08/08(水) 05:54:01.94 ID:4VsaTvqw0
「朋花の予測じゃ、効果はもう切れてるんだよな?
だったら俺から良い匂いがするだなんて、随分おかしな話じゃないか。
……分かるだろう? まだソイツの効き目は切れちゃいない」
「つまり、これ以上二人きりでいるのは危険だとでも〜?」
「そうさ! 朋花も千鶴さんや恵美みたいになる前に、早めに俺を一人にして――」
だが、それこそ失言だったのである。
「千鶴さん?」たちまち朋花の眼の色が変わっていく。
少女は恵美以外にもまだいたのか! とでも責めるように椅子に座る男を上から見下ろすと。
「千鶴さんには何をされたんですか」
「えっ」
「答えてください。正直に、今すぐに、私のこの目をちゃんと見て」
「な、何されたって、いかがわしい事なんてなにも。
差し入れのコロッケを食べてる時に、口元についた衣を彼女に取られたぐらいで……」
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