16: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/07/10(火) 00:44:06.91 ID:HZVkJLTW0
「……ちゅく」
キス、と呼ぶには位置が違った。
しかし与える感触は似たような物だ。
千鶴は唇によって囲んだ小さな空間の中、舌先で衣を掬い取ると、
男の肌に吸いつけた花唇を僅かに震わせる。
その度に組み付かれているプロデューサーは、
くちゅ、くちゅ、という千鶴の舌のうねる音を、
その温かでいて艶めかしいナマモノが確かに這う音を、
その耳で捉え、熱を感じ、
自身の体が緊張以外の感情によって、
段々と自由を奪われていくのを否応なしに理解させられていく。
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