江ノ島「明日に絶望しろ!未来に絶望しろ!」戦刃「…終わりだよ、ドクターK!」カルテ.8
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119: ◆takaJZRsBc[saga]
2019/05/06(月) 22:44:47.17 ID:1yTFw4Ew0


ドクターKは甘くない。手傷を負った体で追い詰めることは不可能だろう。
戦刃に残された手段は、重火器を渡して彼等を皆殺しにするくらいだ。


「私ね、なんだか……嫌な予感がするんだ」

「ふーん」

「ちゃんと聞いてよ。本当なんだって!」


戦刃は軍人特有の勘の良さで感じ取っていた。保健室で対峙した時の、生徒達の変化を。

二年間一緒に過ごしたからこそわかる。以前の霧切に、そして桑田にあんな動きは
出来ただろうか? 彼等の動きは明らかに才能の限界を超えていた。

才能を育てる希望ヶ峰でもあそこまでの急激な成長は見られなかったはずだ。
この二ヶ月ばかりで、彼等に一体何が起こったのか?

人並み程度の頭脳しかない戦刃は上手く言葉で説明出来なかったが、それは紛れも無い
才能の『進化』だった。もしあの場に江ノ島がいたら流石にその危険性に気付いていただろう。


「もう十分世界に絶望をバラまいたし、いいでしょ? あとはみんなを捕まえて
 一人ずつオシオキするか、一気に殲滅して惨殺死体を流して終わりにしようよ!」

「お姉ちゃんねぇ、アタシに何回同じこと言わせたらわかるの?
 それじゃアタシの求める真の絶望には足りないのよ!」

「でも……、でもなんかみんな様子が変だったよ!」

「ハァ? どこがどう変だっていうのよ? アタシだってカメラ越しに見てんのよ?」


再三述べているが、万能の超天才江ノ島も人間でありやはり弱点がある。




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