江ノ島「明日に絶望しろ!未来に絶望しろ!」戦刃「…終わりだよ、ドクターK!」カルテ.8
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118: ◆takaJZRsBc[saga]
2019/05/06(月) 22:32:51.54 ID:1yTFw4Ew0


  ― コロシアイ学園生活六十九日目 情報処理室 PM3:48 ―


情報処理室では、江ノ島は映画を鑑賞するようにポップコーンを頬張りながらモニターを見ていた。


「焦らすわねぇ。ま、悩んでるんだろうけど。そうよね、隠し部屋に行けば袋の鼠、
 情報処理室に行けば蜂の巣かもしれない。簡単には選べないわよねぇー」

「でも結局は袋小路。状況は詰みって訳。どんだけ小細工したって最終的には
 隠し部屋に行くしかなくなる。そうなるとドカン!ってね。うぷぷぷぷ」


はたして、KAZUYAの予想通り隠し部屋には致命的なトラップが仕掛けられていたのだ。
……爆弾である。といっても全滅させる程の威力はなく、小型のものだ。

恐らく先頭を歩くKAZUYAは確実に爆風を浴びるが、頑丈な体躯故に死にはしないだろう。
しかし、KAZUYAが怪我を負えばもう手術出来る者はおらず、負傷した生徒の何名かは死ぬ。

絶望に落ち逃げる気力すら失った残りの者達を全世界に放映すれば、江ノ島の野望は完遂するのだ。


「あのさ……盾子ちゃん……」

「なんなら二手に別れてもいいわよぉ! アタシが直々に相手してあ・げ・る☆」

「盾子ちゃん、聞いて……!」

「なによ、お姉ちゃん。いつまでもウジウジされてるとうっとーしいんだけど」

「う、うん……本当にごめん。次はちゃんとやるから……」

「次? 次ねぇ……」


江ノ島は無感情な目で戦刃を見つめる。




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