【艦これ】山城「告白と便意はそれとなく似ている」
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/08(日) 17:49:38.35 ID:5XVV+lnp0

午後24時の帰り道。その日の夜空は雲が散り散りとなり、雲が月を覆い隠すと同時に街は暗闇を帯びていた。

静まりかえった街中で、私と提督は子どものようにその暗闇を走り回った。

お酒は入っていない。シラフなのに異常にテンションは上がっていた。

なぜなら消灯時間も過ぎてるし、こんな時間に帰れば提督といえど始末書問題になるからだ。

どうにでもなれ。この自暴自棄が何より楽しかった。

ふっと、その楽しさは一転して疑問へと変わった。それは恋が何かを知る瞬間だ。

月明かりも該当の灯火も一切入り込まない暗闇に、入ろうと行ったり来たりしていた時だ。

すっと、私の手を提督は握りしめた。そしてその暗闇へ歩き出す。

その時私は静まり返ったと思う。よくは覚えていないけど、たぶんそうだ。

まだ弱い握力がなぜだか強く感じた。そして流れ込んでくる、提督の思い。

この人は、私のことを好きなんだ。と。

暗闇へ誘われる。木々のざわめきと、スニーカーが地面を踏みしめる軽い音、2つ。


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