【艦これ】山城「告白と便意はそれとなく似ている」
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10:名無しNIPPER[sage]
2018/07/08(日) 17:50:22.49 ID:5XVV+lnp0

この先に何があるのだろう。あるのは弱々しく光る街灯か、行き止まりか。

あったのは、もっと闇を濃くした得体の知れない空間だった。

私と提督は笑い合い、帰ることにした。くるりと方向転換をした時、提督の握る手が、強くなったのを感じた。

そして入り口まで行くと私は手を離し、明るい街灯の下へと走った。

そして言う。怖かったわね、と。

私たちは鎮守府へと帰った。提督は、その後一度も私の手を握らなかった。

そして私は自室に戻るや否や、自分を慰めた。こうすることでしか、私は落ち着きを取り戻せなかった。

そう。これが私の恋心に気がついた瞬間。でも恋心が何かを、知らない。だからあの3秒前までが苦しかった。

その日から2週間も経っていたから。その苦しみの元凶は恋心、なんかじゃない。もっと自分勝手な理由だ。



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