52: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 17:11:08.80 ID:LgMjPCNT0
するとエレナちゃんはプーっと頬を膨らませて。
「ならプロデューサーもやってみてヨー!」
「いいけど俺の腕前はプロ級だぞ?」
両手で突きつけるように差し出されたシャベルを
不遜な態度で受け取って、今度はプロデューサーが挑戦した。
「はっ!」
掛け声一つ、エレナちゃんがすくったよりも遥かに多い量の砂をえいやっと彼は持ち上げて、
その両腕をプルプルさせつつシャベルの砂を山の上へ。
「なーんだ、ワタシよりフラフラしてる」
「よく見ろ! 量が二倍だ二倍」
「……あの、二人とも何しに来たんですか?」
子供みたいな言い争いに呆れた私が尋ねると、
二人は揃ってこちらを向いてこう答えた。
「勿論紗代子を――」
「手伝いに来たノ!」
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