【安価】異世界に来たので、折角だから何かする【オリジナル】
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32: ◆7m3grp2dM2[saga]
2018/07/05(木) 02:03:33.71 ID:/axQZUF/o

「……ふむ、不明瞭な点はあれど、ある程度状況の理解は出来ました」

少年はじっくりと値踏みをするような目で、貴方を見る。
その視線からは、あの時のリメロンさんのような奇妙な威圧感を覚える。

「リメロンさん。まずは貴女の見解をお聞きしましょう」

「はい。ここに居る彼は『漂流者』ではないかと考えます」

「……『契約者』や『はぐれ』ではないと?」

「はい」

「その根拠は?」

「彼の周囲には彼以外の生命の気配がありませんでした。それに、あまりにもこの世界に無知すぎます」

「『はぐれ』の可能性もあるでしょう?」

「それもありません。もし彼が『導師』を殺したのだとすれば、その匂いを私が見逃す筈がありません」

聞き慣れない単語ばかりだが、『殺す』という言葉に貴方は嫌な汗をかく。
何となくではあるが、文脈的に自分は犯罪者かどうか疑われているらしいということを察する。
そして、リメロンが貴方を弁護してくれているのも、何となくではあるが伝わった。



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