10: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/07/04(水) 22:05:31.69 ID:/XOMflwr0
もやもやと私の心に立ちこむ雲は、ざあざあと雨を降らせています。こんな私の心に浮かんだのは彼の顔です。どうして、貴方のことを思い浮かべたのだろう? 貴方の優しさに触れたいと思ったからでしょうか。しかし、私がアイドルだから、彼が優しいのかもしれないのです。彼に好意を伝えたとしても、彼の優しさが、私への好意のためでなかったとすれば? そんな残酷な真実を突きつけられてしまうのではないかと、私は怖くなるのです。貴方は私の心に長雨を降らせる群雲なのでしょうか。それとも、貴方は心の雲を晴らしてくれるお日様なのでしょうか。私は湯呑を口に傾けました。冷え切ったお茶は苦くて渋く、思わず顔をしかめました。
外の雨は止まず、ずっと降り続けています。
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