1: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/07/04(水) 03:28:26.59 ID:WHUb6eVP0
お台場 ガンダムベース
リク「コウイチさーん! ここの塗装なんだけど…」
コウイチ「ん? どうかしたかい?」
モモカ「コウイチさーん…これどこまで擦っておけばいいの? あんまやりすぎたらボロボロになりそーで…」
コウイチ「ああ、えっと、やすりがけはもう少し丁寧にやった方がいい、かなぁ…」アハハ…
ユキオ「コウイチさん! りっくんにならっていろいろとジムVの装備に手を加えようと思うんですけど…」
コウイチ「ちょ、ちょっと待ってて! すぐに行くから」
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2: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/07/04(水) 03:30:34.80 ID:WHUb6eVP0
アヤ「……」
3: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/07/04(水) 03:33:29.51 ID:WHUb6eVP0
ナナミ「ふーん…GBNのお兄ちゃんってどんな感じ? 聞いてもあんまり教えてくれないんだよねー」
アヤ「どんなって…うーん、こう、バトルの時に作戦とかちゃんと立てたりして、チームのために貢献してるけど、どこか頼りないっていうか、リクたちに振り回されてるっていうか…」
ナナミ「ああ…まぁ、お兄ちゃんだし。普段から頼りない感じがして、それで、まだ若いのに、どこか爺臭くて」
4: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/07/04(水) 03:36:40.97 ID:WHUb6eVP0
アヤ「それならよかったですけど…ロールプレイとはいえ、年上相手に結構ずばずば言っちゃったし……」
ナナミ「ゲームの中でしょー? プレイヤーのリアルまで考えないものだし、気にしなくていいんじゃない?」
アヤ「まぁそういうものですけど…こうして知り合っちゃったし…」
5: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/07/04(水) 03:42:23.38 ID:WHUb6eVP0
ナナミ「あらそう。…って、ごめん。引き止めちゃったわね。リクくんたちに会いに来たんでしょ?」
アヤ「あっ…。そうですね、もう行きますよ」
ナナミ「うんうん。リクくんたちのことよろしくねー? うちのお兄ちゃんじゃ何かと不安で不安で」ヤレヤレ
6: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/07/04(水) 03:46:41.21 ID:WHUb6eVP0
リク「それじゃ、コウイチさん、ナナミさん! また明日! アヤさんも、またGBNで!」
7: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/07/04(水) 03:48:01.10 ID:WHUb6eVP0
ナナミ「…行っちゃったー。それで、アヤちゃんは確かー…」
アヤ「あ、私はバスで帰ります」
ナナミ「そっか、じゃあまたね」
8: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/07/04(水) 03:55:57.71 ID:WHUb6eVP0
ナナミ「……お兄ちゃん?」ジトー
コウイチ「……なんだよ?」
ナナミ「や、なんでそんな借りてきた猫みたいな調子なのかなーって。アヤちゃん、同じフォースのメンバーなんでしょ?」
9: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/07/04(水) 04:00:17.75 ID:WHUb6eVP0
ナナミ「あーそうでしたそうでした。お兄ちゃんは昔っから、女の子の扱いってのが分かってないもんねぇ」
コウイチ「……悪かったな、どうせ分からないよ。お前みたいにはできないんだよ」
ナナミ「…そんなんで大丈夫なの、フォース」
10: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/07/04(水) 04:04:12.47 ID:WHUb6eVP0
コウイチ「…じゃあどうすればいいんだ? 教えてくれよ。俺だって、そりゃ、今の感じのままGBNで戦ってもうまくいかないかもしれないとは思うけどさ」
ナナミ「……お兄ちゃん、GBNでアヤちゃんと話してたときは、どうだったの?」
コウイチ「どうって…ただ、フォースの仲間として、普通に話してたけど」
11: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/07/04(水) 04:05:38.36 ID:WHUb6eVP0
夜 GBN
12: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/07/04(水) 04:07:17.69 ID:WHUb6eVP0
アヤメ「いえ、その。入ったはいいけど、することもなくて。ぶらついていたらコーイチ…さんがいたし、よかったらと思って」
コーイチ「そ、そっか。じゃあ、お願いしようかな。人手がある方が効率はいいだろうし」
アヤメ「え、ええ。それじゃあ行きましょうか」
13: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/07/04(水) 04:10:24.60 ID:WHUb6eVP0
コーイチ「はあああっ!」
14: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/07/04(水) 04:11:35.83 ID:WHUb6eVP0
コーイチ「いやぁ、ありがとう。おかげでどうにかリクくんたちに置いてかれないで済みそうだよ」
15: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/07/04(水) 04:16:07.28 ID:WHUb6eVP0
アヤメ「…そうですか? それじゃあ……。その…すみませんいろいろ」
コーイチ「え?」
アヤメ「私、結構キツイこと言ったりして。その、年下なのに。失礼でしたよね、いろいろと」
16: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/07/04(水) 04:17:36.86 ID:WHUb6eVP0
コーイチ「……あの、僕からもいい?」
アヤメ「? はい」
コーイチ「そんな畏まった口調じゃなくていいよ?」
17: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/07/04(水) 04:32:08.42 ID:WHUb6eVP0
アヤメ「そんなこと…今日リクたちと話してるの見てて、私、思いました。ああ、この人はすごく、その、あんな風に無邪気な子たちに懐かれるくらい、いい人なんだって」
コーイチ「懐かれてる…かどうかは分からないけれど、普通のことをしてるだけだよ、彼らの仲間として、すべきことをさ」
アヤメ「仲間としてすべきこと…」
18: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/07/04(水) 04:33:50.09 ID:WHUb6eVP0
コーイチ「はは…冗談だよ、冗談。まぁ、とにかく、そんなに気にしないで。リアルでもGBNでも、僕は僕。アヤメくんはアヤメくん、だよ」
アヤメ「私は、私…?」
コーイチ「まぁ、妹の受け売りだけどさ。でも、ホントのことだ。今ここにいる僕もアヤメくんも、リアルで名前が変わったとしても、同じビルドダイバーズの仲間なんだ。…だから、遠慮なんてすることないよ。ええと、リアルじゃ難しいかもしれないけれど」
19: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/07/04(水) 04:46:35.06 ID:WHUb6eVP0
アヤメ「……さっきも言ったけど、あなたのこと、リクたちは頼りにしてる。仲間として、それが当たり前だとしても、頼られることは、あなたが立派な人だっていう証拠だと思うから。だから、その、冗談でも、そんな風に自分を卑下しないで。私も、フォースの仲間として、あなたを頼りにしてるから」
コーイチ「アヤメくん……。ごめん、そうだね。少しは頼られてるっていうのに、皆の気持ちを否定するようなことを言ってしまった。ごめん」
アヤメ「……いえ、こちらこそ。調子に乗って勝手なことを言ったわ。ごめんなさい」
20: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/07/04(水) 04:47:21.35 ID:WHUb6eVP0
数日後 お台場 ガンダムベース
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