【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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◆A81ULt4CV6
[sage saga]
2018/07/29(日) 03:19:41.47 ID:EQtXuMvN0
そこまで考えて、ふと思いだす。
『そう言えば、中鉢の一件があったな。紅莉栖の妙な言動は、それが絡んでいるのか?』
そんな大事に思い至らないとは、どうやらまだ少しばかり、寝ぼけているらしい。
俺は動きの鈍い頭脳を覚醒させようと、軽く頭を振りながら紅莉栖に──
「どうした、助手よ? なぜ赤くなっている?」
「あ、あんたが変な事を……」
「まあいい。それよりも、お前の滞在延期は、ひょっとして中鉢教授がらみなのか?」
「いくないだろ! ……って、パパ? パパがなに?」
中鉢の名を出すと、紅莉栖がキョトンとした目を見せる。
「いやお前、知らないわけないだろ? 中鉢教授に、ロシア国籍が授与された話……」
「何それ、うそ……。その話は、聞いてない」
「聞いてないって、ニュースでも取り上げられて……って、本当に知らないのか?」
「ええと、昨日からテレビもネットも見てないから……」
口ごもる紅莉栖。そんな彼女の反応に、俺の寝ぼけた頭の中が、盛大に混ぜっ返される。
『紅莉栖の奇妙な言動は、中鉢とは別件?』
ようやく見えかけた一つの解答のはずが、どうやらまったくのお門違いだったらしい。
「パパが……ロシア国籍……」
微かに、紅莉栖の顔色が青ざめたように見えた。その様子から、本当に初耳だった事が読み取れる。
微かに唇を震わせている紅莉栖。やはり、あんな父親でも、他国の人間となってしまうと、それなりに動揺するもののようだ。
俺はそんな紅莉栖を見かねたように──
「仕方ない。ダルの話だと、ヤフーのトップに載っていたらしいから、まだ過去記事で見られるだろ」
そう言うと、紅莉栖の脇をすり抜けて、パソコンの前へと向かう。と──
「……いい」
紅莉栖が小さな呟きと共に、俺の腕を掴んで引き止めた。
「いいってお前、父親の……」
「岡部、いいから。私、今……それどころじゃないから……」
『──それどころじゃない?』
その言葉に、俺の混乱が激しさを増す。
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