【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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483:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/28(土) 02:08:14.50 ID:W8gvA/tC0
「だったら、どうしてこんな馬鹿げた事態になっている?」

 ガラスに手を突き、その奥を睨みつける。

『あれはやはり、リーディングシュタイナーだったと言うのか?』

 そんな考えが、頭の中を渦巻き始めていた。巨大な疑念がとぐろを巻く。
 そして、否定したい気持ちとは裏腹に、理性はこれが世界線の移動だと言う事を、受け入れようとしている。
 いや、本当のところは、あの感覚を感じた瞬間、それがリーディングシュタイナーだと言う事を、俺は直感していた。
 だからこその、押さえ切れない不安感だったのである。

「何がどうなっている?」

 胸中で唸り、テレビ画面を食い入るように、見つめる。

『ひょっとしたら、テレビ局の手違いだという事はないか?』

 であれば、速報に誤りがあった旨を謝罪する何かが、画面に映されるはずである。だが──

『続報は、なしか』

 しばらくの間、食い入るように画面を見つめていたものの、しかし俺の不安を拭い去ってくれるような何かが、視界に飛び込んでくる事はなく──

「……くそ」

 俺は再び、ポケットから携帯を取り出し、リダイヤル機能を利用して電話をかける。

「オカリン? 今度はなん?」

 程なく、受話器越しにスーパーハカーの声が聞こえる。

「ダル。まだパソコンの前にいるか?」

「いるけど、一体何なん?」

 俺は手短に、ダルに向けて指示を出す。

「そりゃいいけどさ。何でそんな事に興味あるん?」

「いいから、調べてくれ。たのむ」

 俺のどこか張り詰めたような声色を感じ取ったのか、一瞬間を空けて、ダルが了解の返事を返してきた。そして──

「ああ、あったお。つーか、ヤフーのトップに載ってるじゃん。あのオッサン、意外と注目されてんね。まあ、日本からの亡命とかいって、一時期騒がれて──」

「ダル。どうなんだ? 俺の情報は誤りではないのか?」

 俺は急き立てるようにして、ダルの言葉を遮った。



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