【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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484:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/28(土) 02:09:42.73 ID:W8gvA/tC0
「たぶん、当たってるお。文面見ると、情報ソースはロシアの公式みたいだし、間違いないんとちゃう?」

「そうか、すまなかったな」

 そう言って、電話を耳元から離す。携帯の受話部分から、ダルの事情説明を求める声が聞こえていたが、構わず終話ボタンを押した。

 俺は携帯をポケットにねじ込みながら、無理やりに冷静な思考を保ちつつ、状況の把握に努める。

『やはり、世界線は移動している。だが、なぜだ? そんな事が、ありえると言うのか?』

 無論のこと、俺は何もしていない。リーディングシュタイナーの発動条件である『Dメール』など、使っていない。

『誰かが、Dメールを無断で?』

 しかし、その可能性がありえない事は、十分に承知している。

『電話レンジ(仮)は、確実に処分した』

 それは間違い無いはずだった。バラバラに分解し、粗大ゴミとして、処分した。

『誰かが、それを拾い、組み立てた?』

 アホ臭いと思った。
 組み立てて再現できるような、そんなバラし方はしていない。むしろ、バラすというよりも、基盤から徹底的に破壊したといった方が、良いくらいである。

『では、どうして? この現状に、何が考えられる……?』

 ふと、脳内に浮かび上がる、一つの可能性。

『ひょっとして、俺たちとは無関係の第三者が、偶然、電話レンジ(仮)と同じ機能を持つ何かを、発明したのか?』

 確かにその可能性は捨てきれないと思った。
 現に、世界線を移り変わるたびに、タイムマシンの開発元は大きく変化しているのだ。時には我がラボが、時にはSERNが、時にはロシアが──

 タイムマシンの開発元。そこに、統一された必然性はなかった。

 であれば、他の第三者がタイムマシン──もしくは『タイムマシンの原型』になりうる『何か』の開発に成功していたとしても、なんら不思議ではない。

 考えて見れば、その可能性がもっとも高いような気がした。

 もともと、Dメールを可能にした電話レンジ(仮)も、弱小この上ない我がラボが生み出した、偶然の産物なのだ。であれば、同じような偶然が別の場所で起きないと、誰が言えるだろう。

『つまりさっきの現象は、俺の知らない誰かが、過去改変を試みた結果で──』

 などと考えるも、しかし俺は頭を軽く振りながら、その考えすらも否定する。



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