【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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474:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/28(土) 01:59:49.86 ID:W8gvA/tC0
 だが、例え紅莉栖がどんな反応を見せようとも、俺は引き止める。それは、『つもり』ではなく、『確実に』そうするという決意。

 引き止められたら困ると言って微笑んだ紅莉栖。だが、そんな彼女の笑顔を、俺は全力で否定し、その帰国を妨害する。

 紅莉栖の身を案じているであろう、彼女の家族。
 紅莉栖の帰国を待っているかもしれない、彼女の知人たち。
 紅莉栖の研究復帰を望む同僚に、紅莉栖に期待をかけている、科学つながりの有象無象。

 そんな全ての望みを断ち切って、俺は俺だけのために、紅莉栖を引き止める。引き止めて見せる。

 俺はラジカンの屋上で、その覚悟をしたのだ。

『それができるほどに、この俺は独善的なのだからな』

 まゆりに叱咤されたではないか。ダルに教えられたではないか。一週間前のラジカンで、酸欠になりながらも紅莉栖に向けて叫んだではないか。ならばこそ、こんな場面たればこそ──

『俺は岡部倫太郎として、どこまでも独善的でなければならない』

 俺は、そんな思いを胸に、『覚悟しろよ、紅莉栖』と、拳を握り締めた。





 ──その時だった。




「!?」



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