【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2018/07/24(火) 23:56:35.70 ID:kVyODNzX0
「悪かった。ちゃんと、言うべきだったな」
紅莉栖の息遣いが耳元で聞こえ、紅莉栖の鼓動が微かに伝わる。
そんな感覚を受け止めながら、俺はゆっくりと言う。一言一言を、はっきりと明確に、紅莉栖へ伝わるように、言葉にする。
「俺が、どんな想いで過去へ行き、どんな想いでお前を助けたのか、全て聞かせる。だから──
──聞いてくれるか?
俺の伝えたその言葉に、紅莉栖は細い肩を小さく跳ねさせる。
「わかった……聞く。だから……もう放せ、HENTAI」
小さな返事が、俺の耳に届いた。
俺はその言葉に従うように、紅莉栖を拘束していた両手を開き、戒めを解く。
開放された紅莉栖は、少しの間をおいて、俺の身体から離れ──
「あの、紅莉栖さん? 放せとの命令でしたので、お放しさせていただいたのですが……」
「わ、分かってる! 言われなくても、いま離れるから!」
しかし、そんな言葉とは裏腹に、紅莉栖は俺の身体にくっついたままの状態で、よじよじと身をくねらせているだけ。待てど暮らせど、一向に俺との距離が開く気配はない。
「あ……あの……」
「うるさい、何も言うな! 分かってると言っている!」
戸惑いを露にした俺の声を、紅莉栖はピシャリと跳ね返した。そして、密着した状態で、より一層に身体をモジモジと動かし続ける。
『こ……これはある意味、たまったものでは──』
などと、俺は自らの置かれている現状を、歓喜しながら嘆いた。そのとき──
「トゥットルー☆ たっだいま〜」
その瞬間、紅莉栖が目にも止まらぬ速さで俺から飛び退る。
そして俺は、『電光石火』という言葉の体現者を目の当たりにした感動に、とりあえず打ち震えてみた。
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