千川ちひろ「えっちなSSのすゝめ」
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5: ◆FreegeF7ndth[saga]
2018/07/01(日) 01:32:47.66 ID:2uWkbAhno
※参考資料4-2(つづき)

いつ覗きこんでくるか待ってて、まばたきできないまま、目が痛くなってきたあたりで、
森久保はプロデューサーさんの右足踵がトントンと上下しているのに気づきました。
耳を澄ませると、かすかにプロデューサーさんの声もします――鼻歌、でしょうか?

プロデューサーさんは、森久保が出してしまった音に、何の反応もしません。
もしかすると、イヤホンで音楽でも聞いていて、森久保の音が聞こえなかったとか……。
え? それって、しばらくこのままってことですか……?

どうしましょう……これ、森久保は完全に閉じ込められてるんですけど……。
こういうの、生殺しっていうんじゃないんですか……?

プロデューサーさんの机は広いですから、森久保の体を縮こませれば、
プロデューサーさんの体に触らずここを抜け出すこともできます……物理的には。

それって、両肘両膝ついて、四足で床にへばりついて、音を立てないように、
いろいろな人の私物で溢れかえっているのを崩さないように、そーっと、そーっと……



できるわけないじゃないですか……見つかります。見つかった瞬間、無防備です。
この期に及んで逃げようとした、なんてプロデューサーさんに知られたら、森久保は何を……。

と、というか、このプロデューサーさんの鼻歌……どこかで聞いた記憶があるんですけど……。
あの……これ、ひょっとして、ホント、もしかして、いや、もしかしなくても。

それ、森久保の持ち歌なんですけど……。



これは、もう、絶対、ぜったいに気づいてますよね……?
プロデューサーさん、森久保が今ここで、膝を抱えてどうしようもなくなってるのを。
それを知ってて、鼻歌聞かせてるんですか……?

プロデューサーさんの、きちく、おに、あくま……ああ、そんなこと森久保が言ったから、
プロデューサーさん、開き直って、こんなヒドい森久保いぢめを……。

も、森久保ったら、いつもこうなんです……森久保が何かしたり、言ったりすると、
その分だけ、プロデューサーさんが、どんどんエスカレートしていくんです……。

こ、こんな思いをさせるなら、一思いに……してくれないと、
このままじゃ、森久保のせいで、プロデューサーさんの机、大惨事になるんですけど……。



そんなことになったら。
プロデューサーさんはどんな目で森久保を見てくるんでしょう……。
どんな声音でどんな言葉をかけてくるんでしょう……。
どんな手つきで、森久保に触ってくるんでしょう……。

今までの体験と、これからの想像が、からみ合って、頭から垂れ落ちて、
心臓に流れ込んで、ドキドキに煽られてあっちこっちに飛び火します。
肌の表面からすぐ裏側までをおぞおぞと這ってまわって、
自分自身に雁字搦めにされて、びっくりするぐらい体が熱いです。




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