自衛艦隊これくしょん3―おおすみ、出航します!―
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24:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:37:50.85 ID:y+HZEnIj0

おおすみ「…………」

 私は俯きます。私の願いを非難されているように感じました。国民に受け入れられたいと願うことは、それすなわち私が活躍し、歓迎される事態を私が望んでいるということに他ならないのですから。

以下略 AAS



25:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:39:10.55 ID:y+HZEnIj0

総監「自衛隊は創設以来、自ら日陰者であらんと思って行動してきた。国民に配慮し、諸外国に気を使い、出来るだけ、可能な限り目立たないようにしてきた。だが、それは間違いだった」

 総監は私の方を向きながら、私を見ていませんでした。遠くの何かを見つめていました。

以下略 AAS



26:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:40:13.69 ID:y+HZEnIj0

 部屋に帰ると、電気もつけていない中でとわださんが座っていました。

とわだ「……おかえり」

以下略 AAS



27:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:41:27.77 ID:y+HZEnIj0
とわださんの顔が、蛍光灯の下に現れました。

おおすみ「とわださん……」

とわだ「……見ないでよ」
以下略 AAS



28:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:43:54.29 ID:y+HZEnIj0
 それは、1995年1月17日午前5時46分、兵庫県南部を震源として発生した地震による、戦後最悪の地震災害。

 その対応は、災害大国を自称する割にはあまりにもお粗末だったといいます。

とわだ「なんでも、総理大臣が地震を知ったのは朝のニュースで。官庁から正式に報告が来たのはもっと後だったそうよ?」
以下略 AAS



29:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:44:56.71 ID:y+HZEnIj0

とわだ「ただね、岸壁が被災して使えなかったから、私は沖合に停泊して、物資を渡すことになったのよ。ちまちま、ちまちまね。後で阪基の掃海艇の子たちが必死で岸壁を調査して、何とか接岸できるようになったけど」

とわだ「でももし、あそこに大きな港がなかったら? 海自の基地がなかったら? 港湾の被害がもっと大きかったら? 私たちの活動はもっと遅れていたでしょうね。そうなれば、被害はもっと……」

以下略 AAS



30:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:46:08.31 ID:y+HZEnIj0
 LCAC達なら、岸壁があろうとなかろうと、物資や人員を揚陸できます。私はヘリコプターも使えます。車両も戦車も運べます。そして病院船としての機能も整備されています。

とわだ「だから、みんなあんたに期待してる。あの時私たちにできなかったことを、あんたなら出来るって思ってるから。そして私は、どうしてもイライラしちゃうんだよ。何をいまさら、とか。もっとしっかりしろ、とか」

おおすみ「とわださん……」
以下略 AAS



31:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:47:02.52 ID:y+HZEnIj0

おおすみ「だから私に、指導をつけて下さりませんか?」

とわだ「……は? なんで?」

以下略 AAS



32:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:49:07.12 ID:y+HZEnIj0

 とわださんの訓練ははっきり言って過酷でした。

とわだ「あんたは輸送艦のわりに速度が速いから、もっと落ち着きなさい。急ぐのと慌てるのは違うんだからね」

以下略 AAS



33:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:50:59.42 ID:y+HZEnIj0

こうして必死に食らいついているうちに、1年が経ちました。

それは、間もなく秋になろうかと言う日のことでした。

以下略 AAS



34:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 00:52:02.43 ID:y+HZEnIj0

『続いてのニュースです。トルコ北西部で現地時間8月17日に発生した地震で甚大な被害を出したイスタンブール近郊のイズミットでは……』

『政府はトルコ政府に対し、国際緊急……』

以下略 AAS



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