165:以下、名無しに代わりましてジョーカーがお送りします ◆.jMGTy6iYI[saga]
2018/07/15(日) 03:34:53.30 ID:PMOsPlTx0
――洸星高校・学食
祐介「ここが学食だ。リーズナブルな価格だが、味も量も申し分ない。金銭に余裕がある日はいつも世話になっている」
蓮「人が多いな」
祐介「ウチの高校は基本ここで食事をする生徒が大半だからな」
蓮「なるほど」
双葉「おーい! こっちだ二人共!」
食券販売機のすぐそばのテーブルで、双葉が手を振って呼んでいる。
運動後だからか、髪を纏めておりいつもと印象が違って見える。
双葉「座席は確保しといたぞ!」
蓮「ありがとう双葉」
双葉「えっへへ…」
祐介「双葉はもう注文は済ませたのか?」
双葉「確保優先だったからまだだ!」
祐介「そうか。では今度は俺が確保しているから蓮と一緒に注文してくるといい」
蓮「祐介のも注文してこようか?」
祐介「では『ざる蕎麦』を頼む。金は後で払おう」
蓮「わかった」
双葉「よし行くぞ蓮! ちなみにわたしのオススメ学食はカレーだ! ルブランのやつとはまた違った味わいがあるぞ!」
双葉に腕を取られながら食券売場へと向かう。
「佐倉ちゃんと一緒にいるの誰だアレ」
「普段の彼女と表情が全然違う…何者なんだ彼は」
周囲からの視線や噂話が聞こえてくる。
学生としての双葉の現状はよく知らないが、周囲から一目を置かれているようだ。
双葉「注文する時は先にお金を入れて、食べたい料理のボタンを押せば食券が出て来るから、それ持ってあっちのカウンターに向かえばOK」
双葉「食券をカウンターのオバちゃんに渡せば料理くれるから、それで配膳完了。超簡単!」
双葉「あ、でもお残しすると怒られるから注意な。『お残し許すまじ!』ってやつだ。ん?アレなんかビミョウに違う気が…」
教わった手順通りに料理を注文し、カウンターで受け取る。
ざる蕎麦とA定食(ミニカレーとラーメンとプリン)を持って、祐介が待つ席へと戻る。
蓮「おまたせ」
祐介「ああ、すまんな蓮。……む?両手が塞がっていては席に座れないな、いま椅子を引こう」
蓮「ありがとう」
祐介「お安い御用だ」
「喜多川くんが椅子を引いてあげてる!?」
「まるで主人と執事みたい…!」
双葉「なんか今日の学食、いつもと違って騒がしい気がする」
祐介「視線もやけに感じるな。まるで針の筵に座らされている気分だ」
周囲の喧騒に気を散らされながら、三人で昼食を取った。
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