7:佐藤勇太[saga]
2018/06/23(土) 14:24:54.64 ID:UgX2svaS0
私は一人の生徒を生徒指導室に呼び出していた。
その生徒を奉仕同好会に確実にいれる為にある生徒と取引した。
恐らくは二人でここに来ることになるだろう。
ノックの音がして男性と女性がそれぞれ入って来た。
「うち来たけど、平塚先生が用があるって隼人君から聞いたけど…。何の様ですか?」
「平塚先生。相模さんを連れて来ました。」
「まぁ、座りなさい。」
私は二人に席に座るようにすすめた。
「相模君の一年を振り返っての作文を読んだが、遊びや恋愛を頑張るとあるが、勉強や部活動で頑張るとかはしないのかね。学校は遊ぶ場所では無いので書き直したまえ。」
「分かりました。書き直します。」
「相模さんにはお願いがあって呼んだのだが話だけでも聞いてほしい。大丈夫か?」
「話を聞くだけなら大丈夫です。」
「そうか。私が顧問を務める部活動に入ってほしい。奉仕同好会という部活だ。帰宅部よりも部活をしている方が内申点が良くなるし、たまに依頼が来て相談に来たら、話を聞いて相談に乗ってくれれば良い。依頼がなければ部室にいるだけで良い。楽な部活だよ。どうかな?」
「相模さん。やってみたらどうかな。内申点が良くなるのも良いと思うし、部活が無い時はおれもなるべくそちらに顔を出すから…。」
「隼人君がすすめるならうちはやる。」
「ありがとう助かるよ。相模さんに任せるから後一人誘って、二人でしてほしい。そうでないと部活として成立しないのでな。」
「自分のグループで良ければ遥を誘います。それで良いですか?」
「勿論、それでお願いするよ。」
私はOKを出した後、部室の場所を説明した。そして部室申請書類を相模さんに渡した。
「これを記入してほしい。もし強制されたのか聞かれたらしていないと答えてほしい。」
「相模さん。俺からもお願いするよ。」
「分かりました。大丈夫です。」
「明日の朝、記入して私に持って来て欲しい。明日の放課後から部室に行ってくれれば良い。用件は以上だ。葉山君は残ってくれ。」
「失礼します。」
相模さんはそう言って生徒指導室を後にした。
「平塚先生…。取引は分かってますね。」
「勿論、分かっている。直ぐには無理だが必ず葉山君と雪ノ下との間を取り持つ事を約束しよう。ただし私がするのは話をする機会を与えるだけだ。後は君が頑張りたまえ。」
「勿論。それで大丈夫です。それでは俺も失礼します。」
そう言って葉山隼人は出ていった。
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