11: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/06/22(金) 21:20:34.97 ID:wWXdAL2J0
「奏のプロデューサーをやめるから」
この世界に私の思い通りにしていいものなんて、本当はないんだって。
「それは……奇妙ね」
どうして、なんで。そう言わなかったのは、彼がすぐに“冗談だよ”って笑ってくれると思ったから。
“冗談”、ほんの冗談。私はいつもそうやって、誤魔化してきた。
だから今日、彼がその台詞を拝借したからといって、取り乱すつもりはなかった。
「なんでそんな深刻な顔をしているの。
さっきのことで怒ったの?
あれは冗談だから……」
だからあなたもそう言って。そう思ったのに、プロデューサーは私の方を見てくれない。
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