64: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/06/22(金) 01:58:13.19 ID:eyDuHFgv0
「…………プロデューサーさんは、まゆが何者であっても受け入れてくれますかぁ?」
「レイシストではないつもりだし、動物とか好きだし幽霊とも幽波紋とも友達です。あと師匠が仙人」
65: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/06/22(金) 02:01:31.57 ID:eyDuHFgv0
「おしら……さま?」
「東北地方で信仰されてる神様です。青森や岩手が主なんですが、まゆの故郷の宮城にも伝わってます。
66: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/06/22(金) 02:02:08.10 ID:eyDuHFgv0
「ええ。――中にはたとえば、養蚕を守るものもいて」
67: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/06/22(金) 02:03:51.40 ID:eyDuHFgv0
「蚕……そうか、そういうのもあるのか」
「驚かないんですねぇ。ほら、おっきな翅もふもふ」
68: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/06/22(金) 02:05:43.38 ID:eyDuHFgv0
「これ、なーんだっ?」
彼女が取り出したるは、本当になんだかよくわからんブツだった。
69: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/06/22(金) 02:07:11.64 ID:eyDuHFgv0
「ふんぬーッ!! くぬぬッ!! イヤーッ!!!」
70: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/06/22(金) 02:07:59.98 ID:eyDuHFgv0
「うぅん、イキのいいプロデューサーさんも素敵……♡」
完全にまな板の上の鯉を見る目ですやんか。
71: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/06/22(金) 02:13:02.17 ID:eyDuHFgv0
「蚕って、地球上で唯一、『神様』を得た種族だと思うんです」
72: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/06/22(金) 02:22:32.44 ID:eyDuHFgv0
「随分……思い切ったな」
「これでも悩んだんですよぉ。だけどもう、時間が無いから……」
73: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/06/22(金) 02:32:16.04 ID:eyDuHFgv0
薄く開かれた瞳は輝いていて、いっそ狂奔めいた情念と、どこか縋るような切実さがあった。
どれほど真摯に訴えかけているのかは、顔を見るだけでわかった。
74: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/06/22(金) 02:43:08.70 ID:eyDuHFgv0
「楽しいんです、アイドル」
130Res/78.31 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20